青森市保健所は5日、同市内にある「山田高校生徒会館」で提供された食品を食べた私立青森山田中、青森山田高の寮生ら131人が食中毒症状を発症したと発表した。いずれも症状は軽かったという。青森山田高は高校野球の強豪校などとして知られている。
同保健所によると、10月30日、青森山田高の事務局から「寮生の中で、夜から朝にかけ、100人を超える体調不良者が発生している」との連絡が保健所に寄せられた。保健所が調査したところ、発症したのは寮生ら131人で、いずれも同会館を利用した後、下痢や腹痛などの症状を示していたことが判明した。複数の発症者の便からは「ウエルシュ菌」が検出された。
同保健所は、症状がウエルシュ菌による食中毒症状と合致し、発症者の共通食が同会館で提供された食品に限られることなどから、同会館で同29日に提供された食品が原因の食中毒と判断した。
〈毎日新聞〉